無人店舗の種類を徹底解説！自動販売機型、ウォークスルー型、セルフレジ型を紹介

1. 無人店舗の種類と特徴

1-1. 自動販売機型無人店舗

• 自動販売機型無人店舗とは

自動販売機型無人店舗とは、主に飲料や食品、日用品などを販売する、完全自動化された店舗形態です。
従業員が不要で、商品の選択から購入までが自動販売機で行われます。自動販売機型無人店舗は、限られたスペースでの運営が可能であり、24時間営業を実現することができます。また、設置と運営が比較的容易で、人件費を大幅に削減できるため、特に人手不足が課題となっている地域や業界での導入が進んでいます。

• 無人店舗としての自動販売機の導入メリット

無人店舗としての自動販売機は、その導入直後から効率的に運営を開始できる点が大きな利点です。
特に、商品陳列棚やレジが不要なため、完全な無人店舗としての運用が可能になります。これにより、一般的な店舗と比較して人件費を大幅に削減でき、店舗の維持管理費も少なくて済むという経済的なメリットがあります。
さらに、屋内専用から屋内外対応の自販機まで、設置場所やシチュエーションに合わせた多様な選択肢が提供されています。実店舗の外に営業時間外に販売することも可能で、柔軟な運営が実現します。

• さまざまな商品に対応する自動販売機

無人店舗JPでは、さまざまな商品の販売が可能な物販対応の自販機を多数取りそろえています。これには、食品や雑貨、飲料、冷凍・冷蔵食品用の自販機や、野菜などを販売可能なロッカー式自販機も含まれます。
お客様のニーズに合わせて最適な自販機を選択することができ、商品のサイズや重量、形状に基づいて最適な自販機を提案いたします。

• リース導入の利点

自動販売機の導入には、リースが利用できます。リース導入の場合、初期費用が0円で、固定の月額費用のみが発生します。
リースには初期資金や経費を抑えることができる、コスト管理がシンプルになる、最新機種を自由に選べる、金利変動の影響を受けないなどのメリットがあります。これにより、資金面での余裕が生まれ、無人店舗ビジネスの立ち上げが容易になります。

• 複数台導入と販路拡大のサポート

無人店舗JPは全国対応を行っており、複数台の導入や複数カ所への設置も可能です。
これにより、自販機だけで運営する無人店舗や、販路の拡大が実現します。
また、自販機のオリジナルデザインラッピングを利用することで、自販機自体が広告塔として機能し、販売商品のPRや看板の代わりとして活用できます。

1-2. ウォークスルー型無人店舗

• ウォークスルー型無人店舗とは

ウォークスルー型無人店舗とは、ゲートから入場後、顧客が店内を自由に歩き回り、必要な商品を選んだ後、レジを通らずに店を出ることができる革新的な店舗形態です。
ウォークスルー型無人店舗では、顧客の動きや選んだ商品を追跡するために、天井に設置されたカメラ、商品棚の重量センサー、顔認証技術などの先進的なデジタル技術が利用されます。
顧客は専用アプリやスマートデバイスを使用して入店し、店を出る際に自動的にクレジットカードやモバイル決済で支払いが行われます。このシステムは、待ち時間の削減とスムーズなショッピング体験を提供し、店舗運営の効率化を図ります。

• ウォークスルー型完全無人店舗のテクノロジーと機能

ウォークスルー型の完全無人店舗は、AI（人工知能）やカメラシステム、スマホアプリと連携したキャッシュレス化および認証機能付きゲートシステムなどの最新テクノロジーやデジタルソリューションを採用しています。
これにより、小規模から大型の店舗まで幅広く対応が可能となっており、レジレス、入退場の自動化、電子値札、アプリ予約、リアルタイムの商品在庫管理や盗難防止、商品の補充や陳列などのタイミングの最適化を行い、少人数での店舗の管理や運営を実現しています。

• 入店から決済までの流れ

ウォークスルー型完全無人店舗では、以下のシンプルな流れで入店から買い物、決済が行われます。

1.アプリやLINEを起動して入店用のQRコードをスキャン。
2.ゲートが自動でオープンし入店。
3.購入したい商品を手に取り買い物。
4.ゲートを出ると自動で決済完了。

• 商品管理システム

商品管理はJANコードに対応し、独自開発の商品学習システムを搭載しています。このシステムは自動で商品学習を実施し、商品だけでなく周辺環境や照明、商品棚のレイアウトにも対応しています。これにより、店舗運営の効率化と最適化が可能です。

1-3. セルフレジ型無人店舗

• セルフレジ型無人店舗とは

セルフレジ型無人店舗とは、顧客が自分で商品を選び、セルフレジ端末で自ら決済を行う店舗形態です。
セルフレジ型無人店舗では、従業員によるレジ業務が不要となり、人件費の削減と業務効率の向上が見込めます。セルフレジを利用することで、顧客はレジでの待ち時間を減らし、よりスムーズな買い物体験を享受できます。
また、デジタル技術の活用により、店舗運営の省人化を促進し、従業員は顧客サポートなどの他の重要な業務に集中できるようになります。

• セルフレジ型無人店舗の利点と機能

セルフレジ型の無人店舗は、スタッフの業務負担を軽減し、人手不足の問題を解消するとともに、スタッフの定着率を向上させることが可能です。
また、お客様がキャッシュレス決済のニーズに応じたセルフレジを利用することで、顧客満足度を高め、店舗側の機会損失をなくし潜在利益の獲得に寄与できます。感染症防止対策として、非接触での会計が可能となり、人との接触を減らしつつ効率的な店舗運営を実現できます。

• セルフレジ導入による無人店舗運営

セルフレジを導入することで、レジ会計を自動化し、店舗の無人化や無人販売を可能にします。これにより、スタッフは人にしかできない業務に集中でき、全体の業務効率が向上します。無人店舗JPは、無人店舗や無人販売に合った機器をラインナップし、最適なセルフレジの提案を行っています。

• スタッフ負担の軽減と定着率の向上

セルフレジの導入により、レジ会計時の接客負担や違算金の問題が減少します。これにより、スタッフの業務の負担や心理的不安が軽減され、定着率の向上につながります。さらに、少人数での店舗運営が可能となり、効率化や無人化が実現します。

• キャッシュレスニーズと顧客満足度の向上

キャッシュレス決済市場の拡大に伴い、セルフレジの導入によるキャッシュレス化は、お客様のニーズを満たし、顧客満足度を高めます。無人店舗JPでは、クレジットカード対応、電子マネー対応、QRコード・モバイル決済などのキャッシュレス対応セルフレジを提供しています。

2. 無人店舗の種類別メリット・デメリット

2-1. 自動販売機型無人店舗のメリット・デメリット

以下は自動販売機型無人店舗のメリット・デメリットです。

2-2. ウォークスルー型無人店舗のメリット・デメリット

以下はウォークスルー型無人店舗のメリット・デメリットです。

2-3. セルフレジ型無人店舗のメリット・デメリット

以下はセルフレジ型無人店舗のメリット・デメリットです。

3. 無人店舗のテクノロジーと人間の役割

3-1. 無人店舗の運営技術

無人店舗の運営における主要な技術とその役割について説明します。無人店舗は、スマートフォン、AIカメラ、センサーなどの最新デジタル技術を活用して運営されます。 以下に、無人店舗で用いられる主要な技術とその具体的な役割を示します。

1.AIカメラ

AIカメラは、利用者の動きを認識し、利用者が手に取った商品を追跡するために用いられます。この技術により、商品棚に戻された商品の情報も取得でき、顧客行動の分析に役立ちます。また、ショーケース内に設置されたカメラは人の視線を検知し、商品の在庫を監視するのにも使用されます。

2.重量センサー

商品棚に設置される重量センサーにより、商品の増減をリアルタイムで追跡し、在庫管理や発注スケジュールの最適化に寄与します。

3.キャッシュレス決済

無人店舗では、精算方法としてキャッシュレス決済が一般的です。専用端末でクレジットカードやスマートフォンの情報を読み取り、おつりを渡す手間が省けるため、支払いの時間が短縮され、店舗での金銭管理も効率化されます。

4.その他の技術

無人店舗の運営技術は、人的オペレーションを最小限に抑え、業務をシステム化・効率化することを目的としています。これにより、盗難防止や購買行動の分析など、多様な運営上のメリットが得られます。
また、省人化や無人化の取り組みは、人手不足の問題解決や感染症対策としても効果的であり、将来的にはさらなる技術進化が期待されます。

3-2. スタッフ不在でも成り立つ運営方法とは

スタッフ不在でも成り立つ無人店舗の運営方法には、最新のデジタル技術と効率的なシステム設計が重要です。以下に、スタッフ不在状態で運営ができる主要な要素を示します。

1.デジタル技術の活用

• AI、センサー、カメラ：顧客の動きを追跡し、商品の取り扱いを監視するために利用されます。これにより、在庫管理や顧客行動の分析が可能になります。
• 重量センサー：商品棚に設置され、商品の増減をリアルタイムで追跡し、在庫管理を効率化します。
• 高額な設備投資：セルフレジシステムの導入には、高額な初期投資が必要。
• 重量センサー：商品棚に設置され、商品の増減をリアルタイムで追跡し、在庫管理を効率化します。

2.リモートモニタリングと管理

• 遠隔監視：セキュリティカメラやセンサーを通じて店舗の状況をリアルタイムで監視します。これにより、万引きや緊急事態に迅速に対応できます。
• データ中心の運営：収集されたデータを分析し、商品の人気度や在庫状況、顧客行動パターンを把握し、運営戦略を最適化します。
• 重量センサー：商品棚に設置され、商品の増減をリアルタイムで追跡し、在庫管理を効率化します。

3.顧客自助サービス

• 自助式のインタラクション：顧客が自ら商品を選び、セルフレジで決済するシステムを導入します。
• ヘルプデスクやFAQ：顧客が疑問や問題を自己解決できるよう、オンラインのヘルプデスクやFAQセクションを設けます。

4.非接触・自動化サービス

• レジ無しシステム：アプリを使用して店舗に入店し、商品を選んだ後、自動的に決済が行われるシステムを採用します。

5.人的介入の最小化

• ミニマムスタッフ：緊急時や特定の業務のために最小限のスタッフを配置することもありますが、日常的な運営はデジタルシステムに依存します。

無人店舗の運営方法は、テクノロジーの進歩とともに進化し続けています。これらのシステムは、人手不足や感染症対策としての有効性が高く、小売業界における新たな運営モデルとして注目されています。

4. 無人店舗の種類別事例

4-1. 自動販売機型無人店舗の事例

以下で、自動販売機型無人店舗の具体的な事例を紹介します。

1.かずさんのお肉屋さん様（和歌山県伊都郡かつらぎ町）

「かずさんのお肉屋さん」様は、食肉の卸売りを行い、A5ランクの黒毛和牛やホルモン、牛すじカレーなどの加工食品を無人店舗型の自動販売機で販売しています。冷凍自動販売機「SD-11DVM(ど冷えもん)」を2台導入し、さらに両替機の設置や保冷パックの販売など、顧客が困らないような工夫がされています。
また、複数の農家さんが野菜も無人販売しており、地元産の新鮮な野菜も購入可能です。

2.大地はドラムと楽園の果実様（北海道帯広市）

「大地はドラムと楽園の果実」様は、人材紹介事業を行う「Relation japan(リレーション・ジャパン)」様が運営する無人店舗です。自社で製造した食パンとフルーツサンドを、屋外対応冷蔵自動販売機「F-10AVM」とロッカー型自動販売機「A-1000RVM」で販売しています。

3.冷ぐる柏崎店様（新潟県中越地域）

「冷ぐる柏崎店」様は、新潟県中越地域で冷凍自動販売機を中心に無人店舗を展開しています。地域住民に利便性を提供すると共に、全国各地から取り寄せた商品を提供しています。無人店舗第1号店として、屋外対応冷凍自動販売機「ど冷えもん-SD-11DVM」2台と冷蔵対応自動販売機「F-26AVM」1台を導入し、ラーメンや餃子、お惣菜、スイーツなどを販売しています。

これらの事例は、自動販売機型無人店舗がどのように多様な商品を提供し、地域のニーズに応えることができるかを示しています。それぞれの事例は、独自のニーズや市場の特性に応じた製品ラインナップと運営戦略を採用しています。

4-2. ウォークスルー型無人店舗の事例

以下で、ウォークスルー型無人店舗の事例を紹介します。

1.ファミリーマートの完全非対面決済コンビニ

ファミマの無人決済コンビニ

※引用元：ファミマの無人決済コンビニ

ファミリーマートは、事前登録不要で誰でも入店できる無人決済コンビニを運営しています。ここでは、「入る、選ぶ、出る」のスピーディーな買い物が可能で、スタッフとの対面決済が不要です。幅広い商品の取り扱いがあり、現金やクレジットカードなどさまざまな決済方法に対応しています。

2.NTTデータの「CATCH&GO」

話題のウォークスルー店舗”CATCH&GO”でお買い物！筆者もビックリの購買体験とは？

※引用元：話題のウォークスルー店舗”CATCH&GO”でお買い物！筆者もビックリの購買体験とは？

NTTデータは、レジを通らずに買い物ができる「ウォークスルー店舗"CATCH&GO"」を開設しました。利用者は専用アプリのQRコードをゲートにかざして入店し、商品を手に取って退店するだけで、退店後に自動的にクレジットカード決済が行われます。天井に設置されたカメラや商品棚の重量センサーが、手に取られた商品を特定する仕組みです。

3.セキュア社の顔認証システムを利用した無人店舗

AIによるレジレス・無人決済店舗 「SECURE AI STORE LAB 2.0」が本日オープン！

※引用元：AIによるレジレス・無人決済店舗 「SECURE AI STORE LAB 2.0」が本日オープン！

顔認証セキュリティを提供するセキュア社は、顔認証システムを利用した無人店舗を展開しています。このシステムは、入店時の本人確認を行い、セキュリティを確保しながら無人運営を実現しています。

これらの事例は、ウォークスルー型無人店舗のさまざまな可能性を示しており、テクノロジーを活用した店舗運営の新しい形を提供しています。

4-3. セルフレジ型無人店舗の事例

以下で、セルフレジ型無人店舗の事例を紹介します。

グリーンローソン

未来に向けて「グリーンローソン」 都内にオープン

※引用元：未来に向けて「グリーンローソン」 都内にオープン

• セルフレジ導入：グリーンローソンでは、セルフレジをメインとしています。これにより、従業員のレジ接客業務が縮小され、売り場やサービスカウンターでの顧客サポートに注力できるようになっています。セルフレジの導入は、省人化と効率的な店舗運営を実現します。
• 顧客サポート：セルフレジ操作にお困りの顧客に対しては、アバターや店舗従業員がサポートを提供します。
• アバター接客：アバターを用いたリモート接客を実施し、従業員の負担を軽減しながら、顧客に新しい体験を提供しています。

完全無人店舗ではありませんが、グリーンローソンのセルフレジは、顧客体験の向上と同時に、店舗運営の効率化と省人化に役立っています。

5. まとめ

5-1. 自動販売機型無人店舗の特徴

• コンパクトで設置が容易。
• 24時間運営可能。
• 限られた商品種類に適用。
• 事例：「かずさんのお肉屋さん」様（高品質な肉製品）、「大地はドラムと楽園の果実」様（食パンとフルーツサンド）、「冷ぐる柏崎店」様（冷凍食品）。

5-2. ウォークスルー型無人店舗の特徴

• カメラやセンサーによる商品追跡。
• スムーズなショッピング体験。
• 事例：ファミリーマートの非対面決済コンビニ、NTTデータの「CATCH&GO」。

5-3. セルフレジ型無人店舗の特徴

• 従業員の業務負担軽減。
• 顧客自助サービス中心。
• 事例：グリーンローソン（セルフレジ、アバター接客、環境配慮）。

無人店舗は、デジタル技術の進歩によりさまざまな形で登場しています。それぞれのタイプは、特定のニーズに応え、顧客体験を向上させると同時に、店舗運営の効率化と省人化を実現しています。
今後も、この分野は技術革新により進化を続け、新たなビジネスモデルや顧客体験を提供していくことが期待されます。