野菜の無人販売所が全国で増加!人件費ゼロ・24時間販売で需要拡大中
コロナ禍以降、非接触ニーズに応える野菜の無人販売所が全国で増加し、24時間利用可能で食品ロス削減にも寄与しています。さらに冷蔵機能付きロッカーの登場により、野菜や果物を新鮮な状態で提供できるようになり、消費者はいつでも安心して購入が可能です。
この記事では、社会情勢の変化がもたらした新しい販売手段として、冷蔵ロッカーなどの野菜の無人販売所について解説していきます。
- この記事でわかること
- ✔ 野菜の無人販売所需要について
- ✔ 野菜の無人販売においてのフードロスへの貢献
- ✔ 冷蔵ロッカー自販機のメリット
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お問い合わせはこちら1. 野菜の無人販売所について
1-1. 野菜の無人販売所について
野菜の無人販売所とは、その名の通り野菜を無人で販売する店舗や仕組みのことをいいます。商品は野菜や果物が一番多く販売されていますが、卵や花、茶葉、加工食品などもよく売られているのを見かけます。販売方法は、簡単な料金ボックスをおいて購入する方法や、ロッカー型のボックスケースでの自動販売、最近では冷蔵の自動販売機を使って販売する方法もあります。
1-2. 野菜の無人販売所の起源と由来
日本の野菜の無人販売は1940年代の高知県の「良心市」が始まりとされます。また80年以上の歴史がありますが、実際に全国的に浸透したのは貨幣が浸透後からで比較的、最近と言われています。
盗難(商品、金銭)のリスクを常に抱えながら販売するので、常に人の良心に委ねられていることから、それが「良心市」の名の由来となりました。また英語圏では「Honesty box(オネスティボックス)」と呼ばれ、こちらは「正直さ」からその名が付けられています。また中国語圏では「無人菜攤」と呼ばれています。
1-3. 野菜の無人販売所の現在と推移
コロナ禍以降、非接触で販売、購入のニーズが求められ、野菜の無人販売所は日本はもちろん世界的にも増加しました。
参考とするのは野菜の無人販売所が含まれる農産物直売所の推移です。その農産物直売所の現在と推移※1を見ていきます。2022年に全国で10,879で、2013年の9,026と比べると約1.2倍と年々増加傾向にあります。野菜の無人販売所が一般化しつつあること、参入障壁も低いことを考えると、野菜の無人販売所は今後も増加するものと考えられます。
※1 参考:農林水産省「令和4年度6次産業化総合調査結果」2022年
2. 野菜の無人販売所の需要拡大の背景
野菜の無人販売所の需要拡大の背景について見ていきます。
2-1. コロナ禍以降の自動販売の需要
全国で増加中の野菜無人販売所は、コロナ禍を経て非接触・非対面での購入手段としての需要が拡大しています。特に無人店舗JPでも取り扱いのある冷蔵機能を備えたロッカーでは、従来の無電源ロッカーでは難しかった温度管理が可能となり、新鮮な野菜や果物、お米などの生鮮食品を24時間いつでも販売できるようになりました。※
この冷蔵ロッカーの導入により、消費者は夜間や早朝でも新鮮な食品を購入でき、販売者にとっても安定した売上が期待できます。また購入方法としてリースを選択することで初期費用0円で導入できます。
その結果、参入しやすい点も相まって、無人販売所は今後も持続可能な販売モデルとして都市部を中心にさらなる広がりを見せるでしょう。
※冷蔵ロッカーは屋内のみの設置となります。
2-2. 24時間営業のメリットとユーザーニーズ
野菜の無人販売所は、商品とその補充体制があれば、24時間無人で営業販売が可能です。それは販売側からすると大きなメリットです。
また顧客側からみれば、コロナ禍での非接触、外食機会の減少の中で、24時間いつでも新鮮な野菜が買える野菜の無人販売所は、ユーザーニーズに沿った店舗といえます。
アフターコロナ後もそのメリットやニーズは続いており、今でも野菜の無人販売所の需要拡大の要因の一つです。
2-3. 健康志向へのシフト
近年、日本では健康的な生活をするために健康維持や病気の予防をする「健康志向」が推奨されています。また「健康志向」は3大志向と言われる「健康志向」「経済性志向」「簡便化志向」の中で最も順位が高い志向※です。また「美食志向」も3大志向に次いで上位となっており。健康と食の志向の意識は年々高くなっています。さらに「サラダ白書2021」によると健康のために意識していることの中で「栄養バランスを整える」「野菜を採取する」が上位を占めており、「野菜」を普段の食事の中に取り入れる意識と機会が増えています。そうした志向と意識の変化の中、いつでも身近に新鮮な野菜が買える野菜の無人販売所は健康志向のニーズにあった店舗形態といえます。
※1 参照:食に関する志向|消費者動向調査(令和3年7月調査)※PDFファイル
※1 参考:野菜の日(8月31日)に合わせ、野菜とサラダに対する意識調査を発表 「サラダ白書2021」|サラダクラブ
2-4. 野菜のフードロスへの関心
フードロスの削減は世界的にも高い関心の一つになっています。2020年のノーベル平和賞に「WFP(国連世界食糧計画)」が選ばれ、日本では2019年10月に「食品ロス削減推進法」が施行されています。またSDGsの目標の中の「2.飢餓をゼロ」「12.つくる責任、つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」はフードロス削減につながるアクションです。大量生産、大量消費、大量廃棄の時代は世界的な規模で終わりつつあります。
また、野菜の多くは鮮度が求められる食品です、そのため食品の中でも野菜はフードロスの関心や対応がより身近な食品であるといえます。また、今まで規格外の野菜の多くは廃棄されていました。その量は野菜の生産量の30〜40%に及ぶと言われてます。野菜の無人販売所は、新鮮な野菜を販売することができ、また規格外などの野菜の販売が受け入れやすい環境にあります。野菜の無人販売所はフードロス削減の取り組みと親和性が高く、その観点からも人々から受け入れられやすいといえます。
3-1. 野菜の無人販売所のポイント
ポイント1 販売場所
野菜の無人販売所は家の敷地や軒先、農地の一部を利用する、店舗を使って販売するなどいろいろとありますが、人通りや車通りがある場所、その場所の販売ニーズなども考慮するとよいでしょう。また人通りが少ない場合は、のぼりや看板でPRをしたりSNSなど活用するのも一つです。さらに車通りがある場所の場合、駐車場があればお客様は安心して購入しやすくなり、路駐や追突事故などのトラブルも未然に防ぐことができます。
ポイント2 商品
野菜の無人販売所の商品は、もちろん野菜ですが、他に卵や花、茶葉、野菜や果物の加工食品も販売している方も多くいらっしゃいます。ただし下記の注意点に詳しく書いていますが、商品によっては販売許可や資格が必要になるものもあるので事前に確認が必要です。
ポイント3 盗難対策
野菜の無人販売所は良心市とも呼ばれるように人の良心に委ねられます。しかし盗難対策があればより安心して販売できます。防犯カメラや金銭がとられないような工夫や仕組みが必要です。またロッカー型や冷蔵の自動販売機のような形で販売できれば、商品や金銭の盗難は防ぎやすくなります。防犯カメラと組み合わせればより万全になります。
3-2. 野菜の無人販売所の注意点
注意点1 野菜の販売許可
基本的には加工品でなければ、販売許可(営業許可)は必要ないとされています。ただし以下の場合は許可が必要です。
•野菜の加工品を販売 → 販売許可申請、食品衛生責任者資格 ※1
•他農家や仕入れ先からの野菜販売 → 野菜果物販売業の届け出 ※2
•有機野菜の販売 → 認証機関の検査、日本農林規格が認めている方法で生産のいずれか ※3
※1 「常温で長期間保存しても品質の劣化による食品衛生上の問題がない包装食品や添加物の販売業」は許可は不要
※2 仕入れ先に卸す場合も許可は不要
※3 有機食品の検査認証制度
ただし、個人で判断はせず、まずは管轄地域の保健所に必要な届け出や許可、資格などを確認するのが無難です。
注意点2 野菜の品質の管理
無人で販売する野菜の品質管理には、「売れ残り野菜の管理」や「動物や虫の食害」を防ぐことが重要です。しかし、冷蔵ロッカー自動販売機を利用することで、こうした課題を軽減でき、新鮮な状態で野菜を提供できます。
また、冷蔵ロッカーを使えば温度管理が可能となり、品質を長時間保つことが可能です。「無人店舗JP」では冷蔵ロッカー自動販売機を取り扱っており、こうした品質管理の課題に対応する選択肢を提供しています。
4. 野菜の無人販売所が地域活性と小さな経済圏を構築
野菜の無人販売所は、今までと異なる視点で注目されています。それは「経済圏の構築」です。現代社会では人口減少と高齢化が問題となっています。特に地方ではその傾向はより強くなります。
人口減少と高齢化は地方の経済やその活動を低下させてしまいます。そのような中、野菜の無人販売所は、地方の農家や農産物の生産者にとって新たな販路の拡大を促すだけではなく、周辺の住民にとっても、気軽に野菜を購入できる場が増えます。それは人々のつながりを生み、地域の活性に貢献し、小さいながらもその地域に経済圏が構築できます。
5. 野菜の無人販売所の事例
農家さんのご自宅の駐車場スペースで野菜と果物を無人販売
今回紹介するのは東京都日野市の農家さんです。自宅前の駐車場のスペースを活用して、ロッカー型の自動販売機※1で野菜と果物を販売しています。
こちらの農家さんでは「農産物ボックス自動販売機」の名前で、野菜(ナス)や果物(みかん)を販売しています。このロッカー型のタイプは野菜の無人販売所でよく見かけますので、実際にロッカー型の自動販売機で購入された方も多いのではないでしょうか?
事例の写真は「みかん」を販売中の時のものです。大きな「みかん」を8個入り200円で販売しています。とってもお得ですよね。もし近所にあったらしょっちゅう買いに行きたくなりますね。またこの農家さんは、のぼりでPRをしたり、パネルスタンドで販売する農産物と自動販売機の紹介し、さらにポップで購入方法の説明をしているなど、お客様がスムーズに購入できるための工夫をしています。こちらの無人販売所は、良心的でわかりやすく、とても好感がもてますね。
今回の事例でご紹介したロッカー型自動販売機は無電源で庫内温度が調整できない機種となっています。
しかし、2024年12月発売予定の冷蔵ロッカー自動販売機は名前の通り冷蔵機能付きで、今回紹介している「みかん」なども冷えた状態で提供することが可能です。※2
地域 : 東京都日野市
販売商品 : 野菜(ナス)、果物(みかん)
※1 今回は「無人店舗JP」の姉妹サイトの「自動販売機JP」の事例を紹介しています。
『野菜自動販売機(ロッカー型自販機)を設置しました-自動販売機JP』の詳細
※2 冷蔵ロッカーは屋内のみの設置となります。予約受付しておりますので詳細は「お問い合わせ」ください。
6. まとめ
野菜の無人販売所は、非接触で安全に24時間利用できる点が支持され、コロナ禍以降さらに普及しています。高知県の「良心市」がこの販売方法の先駆けとなり、冷蔵対応のロッカー型自動販売機も登場。新鮮な野菜を手軽に購入できるため、健康志向の消費者にも好評です。
また、フードロス削減や地域の経済活性化にも貢献しており、のぼりや看板、SNSを活用したPRや防犯カメラによる盗難防止策が設置されています。基本的に販売許可は不要ですが、地域によっては例外もありますので詳細は無人店舗JPまでお問い合わせください。
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